MACLAREN(マクラーレン)広告がうまい。


キミを抱きしめるたび。
僕は、またひとつ。
男になれる。


笑う、泣く、怒る。
かと思えば、眠る。
ニギヤカなキミが
ママをオトナにしてくれる。

↑とてもいい。

マクラーレンは、いわゆるベビーカーなのだが、高品質高価格帯でありながら、とても売れている商品(引用:NB Online)。渋谷、青山、などの都心で子供を連れたちょっとおしゃれな子供連れのママをターゲットにしている。彼女たちは子供に関する家庭内の消費において、絶大なる決定権をもっている。この消費活動は赤ちゃんというフィルターを通した自分消費とも言われていて、彼女たちにいかに興味をもってもらうかがポイントになる。

この記事にもあるように、日本での販売元は当初は広告費がほとんどなく、ママたちの間でのクチコミで広まっていったようだ。ふむ、ママたちのクチコミ力は広告力を凌駕するのだ。さて、最近、この手の雑誌を読む機会があり、マクラーレンの広告に触れた訳だが、とてもいいなと感じた。

赤ちゃんといるときに感じる幸せの瞬間が写実的に綴られており、その瞬間が自らの成長にもつながるということが伝わってくる。ママは赤ちゃんを通した自分消費をしている事実に気づきたくないし、あまり思いたくもない。あくまで、子供のために購入するものだと思いたい。だけれども、広告としては、ターゲットはママであるという。コンテクストをうまい言い回しでまとめていると思う。

雑誌に関してもかなり選定しているようだった。ポピュラーなママが読む子供関連雑誌ではなく、都心に住むハイセンスなママが読む雑誌。

ターゲットであるママの考え方は、「ママではなく、女性」「ゴージャスではなく、ノーブル」「結婚はゴールではなく、生き方の選択」のように新しい概念なのでしょう。当初、売れなかった商品が売れるようになるには、なにかの変化が起きていると考えてもよいと思う。

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