~抜粋引用開始~
アイディアはゼロから生み出すものだと考えている人がいるが、それは大きな間違いだ。すべてのアイデアは、しょせんアリモノの引用にすぎない。
それに、もし奇跡的に完全にオリジナルなものが生まれたとしたら、そのアイデアは新しすぎる。新しすぎて受け手に理解してもらうのが難しいだろう。理解に時間がかかるものは、すぐれたアイデアとはいえない。共感を得やすいものは、往々にして普遍的なコンセプトをもっているのだ。
とはいえ、アリモノを借りてきてそのまま使ったとしたら、それは盗作である。アイデアを生かすためには、あくまで引用でなくてはならない。拝借したアリモノを咀嚼し、自分のものとして再構築することができてはじてめて、すぐれた引用といえる。
アリモノを引用するにあたって、「すでに誰かがやっている」などと恐れる必要ない。「そいつと、オレは気が合うのかもな」と親近感をもって笑い飛ばせばいい。
オリジナルティというのは、奇抜な個性のことではなく、誰もが思いつきそうなことを、誰よりも深く考えたときに付加されるものだと私は思っている。
~抜粋引用終了~
引用元:プロフェッショナルアイディア
↑とっても共感。
アイデアというのは奇抜な発想だと思っている人が世の中には多くいるが、ボクは世の中に存在しているコンセプトの選定のセンスとその対象物への思考の深さから得られるものだと考えている。
さらに、アリモノへの深い思考のコラージュが表現としてのアイデアになることがある。つまり、関係のないふたつの概念をくっつけること。このコラージュからイメージを広げ、アイデアを見つけていく。だからこそ、この本でも書かれているし、ボク自身も意識しているのは、引用できるアリモノの素材ストックを多くもつこと。なぜなら、これがアイデア開発のスピードと質に大きな影響を与えるからだ。だから、材料となるストックを多いにこしたことはない。
イメージ画像、広告グラフィック、キャンペーン事例、広告のコンセプト、youtubeの投稿動画、など。これらのことがおおよそ頭に入っていて、いつでもそのなかから素材を引き出し、コラージュを試みるのが理想なのだと思う。
0 Responses to "アリモノ"
コメントを投稿